[111当番]怪鼠一見帳・鬼灯・下

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「怪鼠一見帳」第8談・下巻

1930年代、まだ怪異が蔓延っていた頃の話。
葉一は山で暮らす人喰いの少年、柘榴と共に生活することに。
葉一が街へ帰る前日、柘榴はご馳走を振舞おうと狩りに出かける。
柘榴の帰りを待っていると鬼狩りの男たちに葉一は襲われてしまう。

こちらは『怪鼠一見帳・鬼灯』の完結編となっております。

※一部グロテスクな描写があります。

一寸見葉一(ちとみよういち)

魔法使いだが魔法が使えない。
現在は飴村家に居候して随筆などを書いて暮らしている。

今回は『人をとって食う鬼がうちの山に出るから何とかしてほしい』と富豪から依頼を受けるが、人嫌いな魔法使いが人を食べてるだけだと察して放っておこうとしたが、同じく柳太郎も山狩りを依頼されたのを知り、先に山へ入ってことの収集を図ろうとする。

飴村柳太郎(あめむらりゅうたろう)

人間。陸軍士官学校に通う17歳。
文武両道だが常に不機嫌顔で喧嘩早いため、周囲からとっつきにくいと思われているので友達が少ない。普段は算段的だが、葉一のことが好きで葉一のことになると感情的になる。

今回は街の人に『山に人を食う鬼が出るからなんとかしてほしい』と言われ、山へ向かう準備をするが葉一に先を越される。

柘榴(ざくろ)

『山に住む鬼』と噂されているがその実は山に捨てられた魔法使いの子供。
魔法使いは人の畏怖や羨望の念があれば生きていくことができるが、孤独な彼は山に入ってきた人間の血肉で命を補っていた。

「水を酒に変える魔法」を使える。酒は翌日水に戻る。

ギルバード・カニング

アルビオン(こちらでいうところのイギリス)に住む最強の魔法使い。

妹と弟の病を葉一に治してもらい、また教わった製薬法で製薬会社を立ち上げ儲けた恩義があるため葉一に忠義を誓っている…とは言うものの、結構いいかげんで言うこときかないらしい。

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