マウントステートの西方に位置するレンゼル公国.
この国には,政界・財界の最上位有力者のみで構成された,小規模ながら絶大な力を持つ「会」という組織が存在する.
権益の為なら市民の安全など度外視とばかり,ドラッグから人身,生体兵器に至るまでの密売等,ドス黒い事案に必ず影をチラつかせる「会」なる存在.
その暴利と暴虐は,もはやレンゼルという国家の枠組みさえ無視して,ごく一握りの人間の欲望が全て喰い潰す程に勢いを増す.
今,この国は官庁・民間を問わず,上級権益者層とそれに対抗する勢力に二分されていた.
そんな中,「会」の有力な対抗組織である「保安局」の戦闘員アンナマリー・ベルンが,「会」による人身売買の現場に遭遇し…