最後の虹も漆黒に染まり、終幕を迎えてしまうのか―
漆黒に染まってしまった11色の虹。光り輝く虹は残り1色となり、
ついに狩人は最後の1色、メインディッシュを狩るために動き出す。
メインディッシュは、虹の演者。
堕ちた可憐をダシに、演者に電車に乗るよう指示する佐曽利 斑。
佐曽利 八重は、その電車内で演者に指示出し用のイヤホンを渡し、
更に無理やりローターを突っ込む。
戸惑う演者の耳に、イヤホンから狩人の声が入り込んでくる。
『私ね〜…演技を見るのが好きなの』
『もちろんクオリティの高い演技ね?』
狩人から指示された内容は、『その状態のまま、何もせずに過ごす』
…ただそれだけだった。要するに、ローターを着けた状態で終点まで
ポーカーフェイスを決め込めばいい。その程度、演者にとっては容易い
こと…のはずだったが、そんなに甘い話ではない。突然、演者の背後に
迫るヤバめの男。そう…痴漢だ。狩人の指示で抵抗の出来ない演者は、
どんどん痴漢の男達に好き放題されてゆく…。
…そのまま痴漢達に気絶させられた演者。目を覚ますとそこは、
堕ちる虹を待つ恒例の場所。狩人の『巣』…。そこでついに演者は、大切な
仲間の可憐を巻き込み、理不尽な指示出しをしていた佐曽利姉妹と
相まみえることとなる。なぜメインディッシュが演者だったのか、
佐曽利姉妹の目的は何だったのか、それがいよいよ明かされる。
……そして最後には……
〜内容〜
・本編文字有り110ページ
・本編文字無し110ページ
合計220ページ