プロローグ
太平洋のひと隅に位置する、無人島があった。
絶海の孤島とも言えるそこは大戦末期、某国の極秘の化学兵器実験場が存在した島。
戦後、実験場は放棄され、いくつかの廃屋が残っているものの、長く人の手が入らないまま荒廃していた。
しかし、地下深くに埋められた化学物質や薬品は、長い年月をかけ島の生態系に深刻な影響を与えていた。
時間の経過と共に、その島の動植物たちは異常な進化を遂げていく。
化学物質がDNAに与えた影響により、彼ら本来の姿を失い、怪物のような形態へと変容していたのだ。
そして現代。
海外への修学旅行のため、複数の女子校の生徒たちを乗せた旅客機が、太平洋上で機体トラブルにより墜落してしまう。
墜落時の衝撃や海での溺死、サメに襲われるなどで乗員乗客多くの人命が失われたが、一部の女子生徒たちが無人島に流れ着いた。
しかしそこで彼女らを待ち受けていたのは、化け物のように変わり果てた島の生物たちだった。
異常進化した生物たちは当初、彼女らを「捕食対象」として襲撃していたが、やがてその目的は「生殖対象」へと変化していく。
彼らの生存本能は驚くべきことに、女生徒たちの上陸後急激に進化し、人間の雌との異種間交配を可能とした。
さらなる生息範囲の拡大のため、外の環境から来た女生徒たちに、自らの種を植え付けようというのだ。
この「進化」は、生き残った彼女らにとってはまさに「悪夢」であった。
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以下は無人島に生息する、怪物と化した生物たちについて。
・バクゴクツタ
ヒトの雌が近づくとツタを伸ばして絡め取り、身動きできなくした上で、邪魔な衣類を剥ぎ取り、生殖用のツタを膣内に挿入、ヒトの精液にあたる「精漿液」を射精する。
なお、「精漿液」による受精が成功することは稀であり、その成功率は約10%以下とされる。
しかし受精が成功した場合、植物の種子は急速に成長し始める。
数日のうちに種子は人間の体内で発芽し、体内組織を突き破りながら成長を続ける。
最終的には宿主の皮膚を突き破り、外部に姿を現す。
この過程は宿主にとって極めて痛ましく致命的であり、発芽と成長により宿主は死亡する。
・イキリニクダケ
森の中や洞窟、建物内など、直射日光の当たらない湿気のある場所なら、どこにでも生息する。
通常時は小さいキノコに過ぎないが、ヒトの雌の匂いに強く反応し、急激に巨大化、屹立して膣内に挿入、「精漿液」を射精する。
何名もの女生徒が排泄のため人目につかない木陰に入り、下着を下ろしてしゃがんだところを襲われている。
・ショクランダコ
腕の長さが15メートル以上ある巨大な蛸。
海中にいる者はもちろん、波打ち際にいるヒトの雌をも触手で海中に引き込み、胎内に卵を産み付ける。
島の暑さに耐えきれず、美しい海に入った女生徒たちが犠牲になった。
・ツルギオオムカデ
大きな個体では全長10メートルにも及ぶ、巨大な肉食ムカデ。
刃物のように鋭い脚を持ち、獲物を切り裂く。
女生徒たちを純粋に「食料」と見なしており、他の怪物らのような生殖目的は持っていない。
しかしこのムカデにとってはある日突然、外界から来たヒトの若い雌の肉はこの上ないご馳走である。
大型の個体は雌たちの邪魔な衣服を切り裂いてから、場所に構わず食するが、小さな個体は雌の膣に入り込み、子宮内から食べようとする。
・ニョハンアカグモ
成体の脚を広げた全長は3メートル近い、巨大な蜘蛛。
体長(頭胸部と腹部を合わせた長さ)は約1.5メートル。
巣にかかったヒトの雌に鋏角で毒を注入し、麻痺させたうえで、胎内に卵を産み付ける。
なお、この巨大蜘蛛の他にも島の生き物の多くは毒を持っており、獲物である女生徒たちを麻痺させ、抵抗する力を奪う。
しかし感覚も鈍らせるその毒は、生きながら食われたり胎内に入られたりする痛みや恐怖も鈍らせるため、むしろあって良かったとも言える。
・ヘッドレッドローチ
大型のゴキブリ。大きさに似合わない素早い動きで脚から這い上がり、女生徒の膣内に侵入、子宮内で大量の卵を産む。
産卵を終えた成虫はその場で死亡、孵化した幼虫たちは胎内に残された成虫の死骸を食べて成長したのち、膣外に出てくる。
他の怪物らに比べると、女生徒の身体自体に与えるダメージは少ないと言えるが、「出産」時の嫌悪感や恐怖はすさまじく、精神的ダメージは一番かもしれない。
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