サマールンルン

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[サマールンルン]鋼(はがね)のように強く歩む

そこまで落ちたのだから もう怖いものなど何もないだろうというような。 しかしそういう無類の邪気(じゃき)のような強さを手に入れるためには しっかりと休養は必要なのだ。 骨折、 担架の上で運ばれていた旅するジャグラーは地上に下りた。 小説。 ...
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[サマールンルン]ホワイトボードの教授

教授は小さな原稿に文章を書いて 丘の上の印刷工場にそれを毎週水曜日と土曜日の二回送っている。 締め切り日に間に合うようにしっかりと書いている。 青緑の丘の 印刷工場は煙突から空に向けて 小説。 約400字。 11ページ。
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[サマールンルン]ホワイトボードの教授

印刷工場は煙突から空に向けて 教授は小さな原稿に文章を書いて 丘の上の印刷工場にそれを毎週水曜日と土曜日の二回送っている。 締め切り日に間に合うようにしっかりと書いている。 青緑の丘の 印刷工場は煙突から空に向けて 小説。 約400字。 1...
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[サマールンルン]缶コーヒーのようなギター

すぐ横に小さな野良猫が一匹通りすぎていった。 シャベルカーが動きを止めている。 トウモロコシ畑が広がるあぜ道を歩き 公園の横を通る。 すぐ横に小さな野良猫が一匹通りすぎていった。 小説。 約200字。 8ページ。
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[サマールンルン]すぐ近くにあるハンバーガー屋

国道が行き交いゆるやかな道が続き わずか少し手前、 国道が行き交いゆるやかな道が続き 田園が広がり 原付の茶髪お兄さんがやけに多い。 工場の街。 錆びれた工場跡も多く マンガの題材でもなりそうな街である。 小説。 約200字。 7ページ。
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[サマールンルン]延々と転がす大きな球体 カンタンなことのように見えて実は

大きさ重さ変わっていないのか? 月日が経てば経つほど バカでかく重たくなってくる。 本当に・・・・・・・・・・ 大きさ重さ変わっていないのか? 疑念を抱きながら歩いている平坦なコンクリートが 坂道にすら思えてくるのだ。 小説。 約200字。...
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[サマールンルン]外にアンテナを張る男

投影でやっつけよう。 そうっっ!!!!!!! 甘くはないかもね。 たった一人でもスマホで多くを楽しめる時代なだけにその分、逆にしんどくなることを しっかりと認知し投影でやっつけよう。 鈍感になっているうちに 深い溝に入ってしまう。 小説。 ...
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[サマールンルン]少しだけ深くなった水たまり

実体のない世界。 15本の筆で 澄んだ・・・・・どこまでも澄んだ 絵の具で描いていく実体のない世界。 不確かな未来。 小説。 約200字。 7ページ。
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[サマールンルン]頭の中をグルグル回る それはためらい

頭の中をグルグル回る。 頭の中をグルグル回る。 色とりどりのTシャツをまといながら それはごくフツーであり クリエイターでは当たり前のこと。 グラスに注がれたラッシー。グラスの上には切られたイチゴとハーブ。 小説。 約200字。 8ページ。
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[サマールンルン]邪念が溜まった面白くてへんてこなバケツ

ほっと自分の胸元に手を当てた 少し濁っているのは 邪念が混じっているから 坂空の下をゆったりと下りながら ほっと 自分の胸元に手を当てた それは自分の中の邪念であるのだけれど 小説。 約100字。 6ページ。