風鈴町 [風鈴町]「来週、世界が終わります」 終わり続ける世界の中で、何を話し、何を選ぶのか。―――「来週、世界が終わるから」風が痛いほど冷たい冬の日だった。学校からの帰り道、その別れ際のことだった。比叡由紀は、「次の月曜に小テストだよね」と確認するくらいのように、つまり、至極当たり前... 2024.09.30 風鈴町