ソラは今日も少し不満げだった。
悪の帝国をうち滅ぼした時は、自分は本物のヒーローになれたと思っていた。
それなのに、悪が滅んだ今、私の出番は終わったのだ。
「私はもう不要なのだろうか・・・」
就職というものに興味をもつも、子供っぽさが抜けきらず、面接で落とされてしまう事が多かった。
今日も、面接に落ちてしまった。
とぼとぼと帰り道を歩いていると
隣にも同じように面接に落ちた冴えない男が歩いている。
「ぼ・・・ぼくを助けてくれる神はいない、この世にヒーローなんか・・・いない」
その言葉に、ソラはつい反応してしまった。
「ヒーローの・・・出番ですか?」
「君は・・・」
「何か私に出来ることがあれば手伝います」
「え、まさか・・・本物の・・・ヒーロー・・・?
ぼ・・・僕は今まで女の人の裸を見た事が無くて・・・
今日命を断とうと思っていたけど、もし君の裸を見せてもらえるなら
生きていけるかもしれない・・・」
「えっ・・・は・・・裸ですか・・・!?
そ、そんな、私も裸なんて誰にも見せた事ないのですが・・・」
「やっぱり・・・ヒーロなんていない、この世に未練なんて・・・ない」
「ちょっと、わ・・・わかりました。では、人気のない所に行きましょう・・・。
ヒ・・・ヒーローの出番です」
ソラは男と人気の無い所へ移動すると、恥ずかし気に一枚ずつ服を脱いでいった。
「ひ・・・人に見せるのは初めてなので・・・ジロジロと見るのは・・・」
男は、空から舞い降りた天使のような美しい女にリクエストをしながら
写真を撮り始めた。
※本作はStable Diffusion、独自モデルを使用したAI生成画像を加筆、修正した作品となります。