これは、勇者が生涯の内に関係を持った、
千人とも万人とも言われている相手とのほんの一部、
その行為中の一場面を切り取った記録である。
人間が魔物との戦いに明け暮れる剣と魔法の世界。
長く続いた終わりの見えない戦いに、ついに終止符を打つ存在が現れる。
後の世まで語り継がれる事になる彼は、人々から勇者と呼ばれた。
勇者は剣技と魔法に精通し、機知に富み、胆力に優れ、常人離れした膂力を持っていた。
端麗な容姿と聞く者を引き込む声色と話術、形容しがたい不思議な魅力を備えており、
彼に魅せられた者は性別や種族を問わなかった。
大陸の中央から最果てへ。あらゆる場所で活躍した勇者。
その長い旅が終わりを迎えようとしていた、まさにその時に出会った女性たち。
勇者である自身に比肩する能力を持った、女勇者とも呼ばれる存在。
そして、ついに対峙した、魔物を統べる女王 ー すなわち、魔王。
無類の女好きであった彼は、これまでの旅の中でもそうしてきたように、それらとも関係を持った。
だが、魔王は一人ではなかった。
この広い大陸ですら世界の一部に過ぎず、まだ見ぬ地が、
その各地にそれぞれ別の魔王が存在する事が、最初に出会った魔王の口から睦言として語られた。
そして、すべての魔王が女性という事も。
勇者の旅は、まだ始まったばかりであった。
女勇者・魔王 各25枚
計50枚
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・1280×1664
本作品はフィクションです。
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