サヤは苛立っていた。
自身の進学について親と意見が合わず、解決策が見いだせなかったためだ。
急遽仕事に出ることにし、常連客であるトロヤマに電話をかけるも、むなしくコール音が響くだけ。
電話を切り、ため息をつきつつ電話を仕舞うと、ふと飛び込んでくる見慣れた顔。
不格好なフォームで汗だくになりながらひいこら走ってくるその丸っこい男に、思わずサヤは破顔する。
しかし、そんな顔を見られるのは恥ずかしい。少なくともこの男には。
一瞬で顔を引き締め、その男の前に立ちはだかりつつ、声をかけた。
「ナニしてんの?」
・成年向けオリジナル漫画
・全42ページ(表紙2ページ、本文40ページ)
・jpg形式、グレースケール、縦2000px
・奇数ページが左ページとなります。
サークル:暗中模索/著者:まるころんど