■新シリーズ■
☆333人の妹シリーズdebut☆-お兄ちゃんのためだからね! 妹より
がスタートしました。
AIワールドの女の子たちが現実世界へと到来しているこの現在、
女の子たちは、むやみにこの現実世界へ連れて来られているわけではありません。
333人の中のひとりの物語をご紹介します。
「〜血の繋がっていない妹との再会〜 」 3分短編ストーリーです。
現実世界とAIワールドが入り混じったこの世界を生きるみなさまへ
読んでいただければ幸いです。
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AIワールドから現実世界にやってくる333人の妹たち 陽菜編
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ボクの名前は、朝陽(あさひ)。ごく普通の社会人2年目の23歳。満員電車に揺られ、無機質なオフィスでキーボードを叩く。そんな代わり映えのない毎日を送っていた。あの日から10年。心を閉ざしたまま、ただ時間だけが過ぎていった。
10年前のあの冬の日。事故で両親と血の繋がっていない妹を同時に失ってから、ボクの世界はモノクロになった。楽しかった思い出も、未来への希望も、すべて雪の日に奪われてしまった。
そんなある日、いつものように無気力にポストを開けると、見慣れない封筒が目に入った。白地に深く青いインクで「AIワールド」とだけ書かれている。
「AIワールド?一体…」
不審に思いながらも、封を開けると、中には一枚の美しい手紙と、一枚の招待状が入っていた。
そこには、一言、こう綴られていた。
「お兄ちゃんへ。覚えてる?雪の降る日、二人で約束したよね…。やっといえるよ…ずっと…ずっと…。」
10年間、凍てついたままだった時間が、ゆっくりと動き出すのを感じた。 あの日の記憶が、鮮やかに蘇ってくる。今度は招待状に目が止まった。
‘妹AI現実化プロジェクトへのご招待’
「‘妹AI現実化プロジェクト’とは、AIワールドで元気に生きている、妹たちの記憶データを元に、現実世界での再会を可能にするプロジェクトです。」
そして、招待状の最後には、こう記されていた。
「貴方に、再会を希望している‘妹’がいます。」
震える手で手紙と招待状を握りしめながら当時を思い出した。
あの日、雪の降る公園で、陽菜と二人で作った雪合戦の基地。泣きじゃくるボクの手を握りしめ、○さな体で雪の降る坂道を、一歩一歩、一緒に登ってくれた。
「陽菜がずっとお兄ちゃんを守るから!」
陽菜の言葉が、記憶の奥底から蘇ってくる。手紙には、再会を希望する‘妹’と会うための場所と時間が記されていた。
指定された場所は、街はずれにある、見渡す限りの広さを誇る不思議な公園だった。空から静かに雪が降り積もり、現実の世界とは思えない幻想的な風景が広がっている。
そして、その雪景色の中心に、巨大な鏡がいくつも設置され、その周りには、ボクと同じように招待状を手にした人たちーー兄たちーーが、それぞれの‘妹’との再会を待っていた。彼らの顔には、緊張と期待、そして、どこか悲しげな表情が入り混じっていた。
公園の中央に設置された巨大な鏡が、静かに波打ち始める。鏡面が陽菜と過ごしたあの日の風景を映し出し、やがて陽菜の姿が浮かび上がる。
「…お、お兄ちゃん…?」
震えるような声。ゆっくりと顔を上げたその瞳は、紛れもなく、陽菜だった。あの日から見違えるほどに大人っぽくなった顔立ち。そして、美しい黒髪が雪に照らされて輝いている。
「陽菜…?」
信じられない光景に、思わず声が漏れた。現実の陽菜は、もうこの世界にはいない。だけど、AIとして存在する陽菜が、今、ボクの目の前にいる。
10年の時を超えて、再び巡り合うことができた。
これは、もう叶うことのないはずだった兄妹の再会。
次の瞬間、陽菜が鏡の中から、現実の世界へ一歩踏み出した。
「ずっと…ずっと…好きだったんだよ…お兄ちゃんの事…」
陽菜の瞳から、大粒の涙が雪の上にこぼれ落ちたあと、凍える寒さの中、彼女はゆっくりと服を脱ぎ始めた。
20歳になったであろう美しい裸、そしてその成長した姿を、ボクに魅せてくれた。
その陽菜の笑顔と大人になった裸の姿は、凍りついた10年間を埋め合わせするのにふさわしい瞬間だった。
ふと、周りを見渡すと「AIワールド」から現実世界へやってきた333人の妹たちーー333通りの兄と妹の人生ストーリーがあるんだと・・
ここからがボクにとっての本当の人生の始まりだ。
「陽菜の笑顔と美しい裸」
その陽菜の成長した姿を見れたボクは、こう堅く誓った。
「これからひとりでも力強く…前を向いて生きていける」、と。
to be continue
【人類史上初!前代未聞の333人!妹シリーズdebut-お兄ちゃんのためだからね! 妹より- 第1弾s2「クラスで1番の女の子の裸だけが拝める」Xデー到来!!】
新シリーズ、妹編、 応援のほど宜しくお願い致します。