初めまして。このたび◯校一年生になりました、桃香です。野球部のマネージャーをしています。
お仕事は大変だけど、私のマネージャー生活は充実しています。頑張っている人をお手伝いできるのが嬉しいし、何より憧れの光輝先輩の彼女になることができたんですから!
友達は光輝先輩の見た目や野球が上手なところを褒めますが、私は先輩の努力家なところが好きです。
それに、寡黙な彼がふと見せる温かさや人間らしさにどうしようもなく惹かれてしまいます。このひとのためなら何でもできる。そう思えるんです。
それなのに、親がいない私の家で初めて行為に及ぶ際、私は破瓜の痛さに耐えられず中断してしまいました。
光輝先輩は「桃香のせいじゃない」と言ってくれましたが、私の心には焦りが募ります。
嫌われたらどうしよう。
恋人同士なら当たり前にすることができないなんて、私の先輩に対する想いはニセモノなのかな。
そんなとき、私の前にひとりの女性が現れました。ヒナ先輩です。ちんちくりんな私とは違ってスタイルが良い、大人のお姉さんでした。
彼女はただのクラスメイトだと言いましたが、ヒナ先輩を見つめる光輝先輩の横顔にはそれ以上の感情があるように見えました。
私よりひとつ年上の光輝先輩は常に落ち着いて見えますが、彼だって性欲を持て余す男子◯校生です。女の私だって毎晩自慰をするのですから、光輝先輩だってしていてもおかしくありません。
ーーその欲求がいつか私以外の人に向いてしまったら。そんな不安が頭をよぎりました。
私は思い切って、近所のコンビニの物陰でフェラをしました。やり方は分からないけれど、少しでも性欲を発散してほしくて一心不乱に舐めました。私の気持ちを分かって欲しくて。「好き」の強さで誰にも負けたくなくて……。
けれど光輝先輩は冷静でした。「見つかったら野球部に迷惑がかかる」。そう言われてしまい、私は自分のことしか考えていなかったことを後悔しました。
次の日は練習試合です。先発投手の光輝先輩は不調でした。
私のせいです。何度も何度も据え膳をさせているのですから。
試合後、私は光輝先輩を探しました。今度こそ私のカラダを使って、先輩のストレス解消をしてあげたかったのです。
すると、試合会場の公衆トイレから女性の声がしました。続けて、肌と肌が激しく激突するような規則的な音も。
もしかして、今ここで誰かがセックスをしているの?
恥ずかしさが込み上げると共に、ある疑問と欲求が芽生えました。
普通の人はどうやってしているんだろう。光輝先輩のモノは他の人と比べてどれくらいのサイズなんだろう。見たい。
ーー他人のセックスを、この目で見たい。
私の足は、無意識にトイレに向かっていました。その声や音を出しているのが、誰なのかも知らずに……。