高学歴で美人、一流企業のエリート社員である真行寺まり子。32歳。
その美貌ゆえ言いよる男は多いが、自分が付き合うに値する男は
滅多にいない。
しばらく彼氏と呼べる相手はいないが、仕事に邁進する日々に満足している。
性的不満は女性用風俗で解消すればいい。
合理的な判断こそエリートたる所以だ。
ずっとそう思っていたまり子だったのだが、その風俗のセラピストの若者が
脅しをかけ体を求めてきた。
脅迫者は許せない。
このピンチの境遇をどう切り抜けるか。その優れた頭脳をフル回転させ
まり子は考えていた。