※今話に男女の絡みはありません。
とある昼休み、私は桃香ちゃんに屋上へ呼び出されました。
私は彼女の恋人であるこーちゃんとエッチをしています。なので、きっとそれを咎められ、罵倒され、公にされてしまうのだろうと覚悟しました。何の申し開きもありません。恋人ができた幼なじみとの肉体関係を断てなかった私が悪いのです。
「ヒナ先輩、私とエッチの練習してくれませんか……?」
しかし、桃香ちゃんは頬を赤らめてそう言いました。初めはカマをかけてるのかと疑いましたが、そのような雰囲気はありません。私の内心は罪悪感と安堵、そして桃香ちゃんの眩しいほどの純真さに対する嫉妬でぐちゃぐちゃになりました。
混乱する私に彼女のまっすぐな気持ちを拒むなんてできるはずもなく、私たちは放課後、桃香ちゃんの部屋でエッチの練習をする運びとなりました。
桃香ちゃんがシャワーを終え、ディルドを用いて練習が始まります。そこで私は彼女がこーちゃんにどのように扱われているかを知りました。
怒りのあまり視界が揺れます。好きな人のために献身的に努力する桃香ちゃんに対して、こーちゃんはまるで道具のような扱いをしているのです。
同じ女として放っておけません。私は桃香ちゃんにキスをしました。
配慮のないこーちゃんに代わって、桃香ちゃんに少しでも気持ち良い初体験をさせてあげたいと思ったのです。
彼女は困惑しながらも私を受け入れてくれました。ぎゅっと目を閉じて、肩を震わせながら必死に舌を絡める桃香ちゃんは健気で、なんて可愛らしい子なんだろうと思いました。
そうして指先や舌で愛撫し、痛くないように濡らします。すると桃香ちゃんが潮吹きをしました。彼女はイクときに吹くタイプのようです。私の顔に盛大にかかったため何度も謝罪されましたが、私は気持ちよくなってくれたことが嬉しいので何の問題もありません。
充分に濡れたので、ついにディルドを挿入します。激痛を伴う破瓜、ましてや相手は好きな人でもなく、ただの先輩である私です。
きっと大変な作業になると思いましたが、桃香ちゃんは涙ぐみながら「もっとしてほしいです」と言いました。
きっと私の負担にならないように痛みに耐えているのです。それだけでもすごいのに、「先輩のも舐めさせてください」と要求してきました。初めての挿入中にも関わらず、恐るべきサービス精神です。初体験中に、相手に奉仕することまで考えるなんて、本当に思いやりのある良い子なんだなと心から感心しました。
ところが「練習」が終わった後、桃香ちゃんに告白されました。こーちゃんに「好きな人ができた」と伝えるようです。私は驚きつつも、頭の中で現状を整理しました。
つまりこういうことです。
私は、エッチの練習相手だった幼なじみの恋人とエッチの練習をして、寝取ってしまったのですーー。