[サマールンルン]川沿いの赤黒い虫 サマールンルン 2023.10.30 続きを見る 老人はその道14年。それで生計を立ててきた路上パフォーマーである。 そう言って公園でアゴヒゲの老人は紙芝居を閉じた。 夕方。 公園で秋の空気を楽しむ街の人たちには夜の向こうが見えている。 空き地の横の自販機で買った缶ジュースを持った二人の少年は 次の日の紙芝居を楽しみにしていた。 老人はその道14年。 それで生計を立ててきた路上パフォーマーである。 苦労もあったようだ。 次の日の紙芝居は 少し物悲しいとのこと。 小説。 約200字。 5ページ。 続きを見る