ある朝起きたらパラレルワールドに迷い込んでいたモブキャラかずお。ここは「マ○トゴースケ」が存在しない世界。「ゴースケ」以後「やるっきゃ」ストーリーで起こるあらゆるイベントも発生していない世界。ここでは「ゴースケ」以前の、自治クラブに男子が支配されるセイアイ学園の秩序立った日常が、何事も変わりなく経過していた。
かずおがパラレルワールドに迷い込んでから数日が経ち、この奇妙な境遇をなんとか受け入れ、この新しい世界に馴染み始めた頃、セイアイ学園では自治クラブ会長選が告示される。「ミ○キシズカ」単独立候補の信任選挙で、「シズカ」信任当選が既定路線の形式的な選挙のようだ。
この一報を聞いたかずおは「前の世界」での選挙を思い出した。
(「前の世界」では「ホシ○カコ」が対立候補で出馬して、それは激しい選挙戦が繰り広げられたものだ。)
この事を思い出した時、かずおに悪魔的な考えが思いついた。
(俺は「前の世界」でこの選挙の顛末を見てきた。二人がどう動くかは全てわかる。これは、この選挙はひょっとすると俺の思い通りにできるのでは…)
かずおは早速「ホシ」に近づき「前の世界」でアメリカ人女と中国人女がたぶらかした同じ方法で言葉巧みに「ホシ」を唆し、会長選に出馬させる。選挙戦略は、かずおが「前の世界」で見てきた事をそのまま模倣しただけだったが、この「パラレルワールド」でも同じ効果を発揮し、「ホシ」の人気は急上昇。遂には「シズカ」を凌ぐ程に票を集めるまでになった。
ここでかずおは一変。不利な情勢の選挙に焦り取り乱す「シズカ」に近づく。自分が如何様にも操作可能なこの選挙で、「シズカ」に会長職を差し出す代わりに「シズカ」の『裸を見せろ』と取引を持ちかける。「シズカ」の会長職に固執する矜持を巧妙に揺さぶる足元を見た実に卑劣な取引である。かずおは始めからこれが目的だったのだ。
かずおは「前の世界」で「ゴースケ」が転校してくる以前から、この高貴可憐な「シズカ」を慕い崇めていたのだが、自分には手の届かぬ存在と諦めていた。そこにきて後からやって来た忌々しい「ゴースケ」が、かずおがどれ程憧憬しても叶わなかった気高い「シズカ」の肢体を恣に弄ぶ様を見せつけられ、忸怩たる思いを強いられてきたのだった。
そしてこの「ゴースケ」の存在しないパラレルワールドで、自分こそが「シズカ」を射止めるべくありとあらゆる手段を使って、「シズカ」に接近してきたのであった。
「シズカ」のプライドをくすぐる極めて狡猾で下衆なやり口にまんまと引っかかり、遂に「シズカ」は取引に応じる事に………
本編22ページ
シズカヌード抜粋画集16ページ
合計38ページ
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