なんで男子ばかりの学園に入っちゃったんだろう。
家業を継がせたいという父の所為です。
性欲旺盛な男子の巣窟に一人娘を放り込んでくれて、心から恨みますよ……お父さん。
ほ、本当に恨んでますから……うん。
鈴里は、そうした経験が本当に皆無だった。
男子ばかりの工業系学園に進学するまで、異性と手を繋いだことも無いくらいである。
異性と一対一で会話するだけでも、顔が真っ赤になってしまう程のウブであり、共学に通っていた頃は一方的に男子を避け続けていた。
だけど、この学園ではそうもいかなくて。
なんせ、男子が1000人も在籍してるのに対して、女子は鈴里だけなのだから。
逃げ場がない。ずっと恥ずかしい。ずっと顔の熱が止まらない。
「いい加減マジで男に慣れておいた方が良いよ」
「俺らが協力するよ」
在籍する水泳部にて、ある日から始まった「特訓」
挨拶はハグ。荒療治と称して集団で擽り。男を敷き詰めた肉布団で昼寝が日課として行われるようになる。
そして、本作の舞台は水泳部の合宿。
計40名もの男子部員と一つ屋根の下で暮らす羽目になるのだった。
基本CG:10枚
文字数:約10万文字