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あらすじ
「ほんっとーにあり得ない!」
ハイボールを飲み干して、ミホはジョッキを勢いよく机に置いた。
「私の彼氏なんだよ!?なのに全然構ってくれないし、今も未読無視だし……」
しょぼくれているミホを横目に、俺も酒を飲む。
ミホは〇校の時からの友人だ。気の合う女友達という感じで、お互い就職してからも時々飲みに行っている。
最近は彼氏ができたらしく飲みには行っていなかったが、突然愚痴を言いたいと言って誘われたのだ。
ミホは酒に弱いという訳ではないが、酔うと少し面倒臭い。
今日はずっと彼氏の愚痴を何度も聞かされることになるだろうな……。
ため息をつくのを我慢しながら、ちびちびと酒をすする。
「も〜今日はヤケ酒!」
店員さんが持ってきたハイボールをぐいっとあおるミホに、呆れを感じる。
彼氏ができるたびに、こうやってヤケになるんだよなぁ……。
案の定、その日もミホは酔い潰れてしまった。
「ミホ、帰れるか?」
「う〜ん……」
だめそうだった。
迷った末、ラブホの部屋をとってミホを寝かせる。
やましい気持ちがあるわけではない、と自分に言い聞かせる。
ミホは彼氏持ちだし、襲うなんてそんなこと……。
それに、寝かせたら俺自身は帰るつもりだし……。
「んん……」
こっちの気持ちも知らずに、ミホは無防備に横になっている。
酔っているのもあるだろうが、さすがに警戒心がなさすぎないか?
・・・ぐっすり眠ってるみたいだし、ちょっとくらいなら悪戯してもいいか・・・?