王国が攻め滅ぼされてから数か月後
王女〇ースは敵国の手に落ち、拳闘奴に身をやつしていた
女性のみで構成される国防の中核を担っていたアマゾネス戦士団のリーダー
しかし、その少女の姿はあまりにも可憐で美しく、
コロシアム一番の人気闘士として敵国民たちの慰み物となっていた
ある時は石のリングに幾度となくその華奢な体を叩きつけられ、
ある時は郷烈な攻撃を受けて小さな体躯が宙を舞う
屈強な男達に着せ替え人形のように弄ばれるその姿に
観客は品のない罵声を浴びせ、亡国の王女を陰湿に嬲り落とす
度重なる仕打ちにその肢体は傷つき、何度も心が折られる
しかしアマゾネス戦士は辛うじてその誇りを奮わせ、
震える足で立ち上がり、震える手で槍を握る
亡き父に誓った国家の再興の夢を胸に、
風の王女は、今日も絶望のコロシアムに立つ
(stable diffusionで作成しました)