[Whirlpool]うそつき王子と悩めるお姫さま −PRINCESS SYNDROME−

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■ストーリー
「女の子の心には、お姫さまが住んでいるの」

<お姫さま病【プリンセスシンドローム】>。
その不思議な病が公になったのは、ほんの二年ほど前のことです。

思春期の少女に芽生える多重人格障害のようなもので、人によって軽いものから重いものまで様々。
なかでも重度のものは一定の<感情が揺れる>ことによって、完全な別人格を宿らせることもあります。
さらにその際、<望奏【メルヘン】>と呼ばれる特殊な力を使えるようになり、
変貌した人格によってはそれを使って暴れ回ることもしばしば。
つまり、はた迷惑な病というわけです。

やがて病にかかった女の子達は<お姫さま>と呼ばれ、
問題を収拾しやすいようにと一つの学園に集められました。
<聖アンデルセン学園>。
都会から隔離された<夢ヶ島>と呼ばれる島にあるそこは、
たくさんの<お姫さま>が集まった女子学園でした。
そんな学園に、ある日、一人の男の子がやって来ます。
彼の名は有須祐二。
<お姫さま>の暴走を止められる、<王子さま>。

通称、<うそつき王子さま>です。

登場キャラクター

●月丘 泉 (CV:杏子御津)
学園二年生。
祐二とは同じクラス。
昔、祐二の家の近くに住んでいたこともあり、幼馴染である。
少々常識知らずなところがあったり、快活で破天荒な演技染みた語り口を稀にする。
彼女は超VIPな良家のご令嬢であり、いわゆる箱入り娘。
今まで外の世界というものを見たことがなかった為、世間ズレしてしまっている。
彼女に住む【お姫さま】は、【ラプンツェル】。
自身の「好奇心」が刺激されることによって発現する。
島にも二人しかいないS級の【お姫さま病】であり、強力な【望奏(メルヘン)】、【伸長の髪縛り(ヘアー・ザ・ロック)】を使い、周囲の人や物を縛り上げる。

「……今日も一日、欲しがらない。求めなければ、大丈夫」

●栗宮 みかん (CV:藤咲ウサ)
学園三年生。
祐二の一つ上の先輩。
年上だが、小さな身長に似合わぬ巨乳で、それをネタによく弄られる。
周囲も彼女を子供扱いして、それに対して彼女は怒ってみせるが、その様がかわいくてみんなわざと怒らせてみたりも。
素直で照れ屋。
恥ずかしいことがあるとパニックなる。
彼女に住む【お姫さま】は、【織姫】。
自身の「後悔の気持ち」が刺激されることによって発現する。
B級の【お姫さま病】で、【天に架かる涙(ハイパーミルキーウェイ)】という【望奏(メルヘン)】を使い、大量の牛乳の涙で周囲を洗い流してしまう。
変貌時、やたらとネガティブかつ泣き虫になる。

「わたしは、三年の栗宮みかんって言います。ゆーじ君の先輩です!」

●有須 星子 (CV:桐谷華)
学園一年生。
祐二の一つ年下の妹である。
性格は明るく快活で気が強いタイプ。
ムードメーカー。
スタイル抜群高身長で、物凄い美貌を持つが――いかんせん残念。
物怖じしない性格で、自らがもて囃されるのを好む。
表には出さないが極度のブラコンであり、主人公を追い掛けて学園にやって来る。
彼女の心に住む【お姫さま】は【人魚姫】。
自身の「嫉妬心」が刺激されることによって発現する。
A級の【お姫さま病】で、【望奏(メルヘン)】、【海之藻屑(チェンジソープ)】を使い、質量の低い生物以外のものを泡に変え、消し去ってしまう。

「おにーちゃん、星子に逢えなくて寂しいに決まってます!」

●恋ノ河 リイナ (CV:桃井いちご)
学園二年生。
祐二とは同じクラス。
【お姫さま病】にかかった少女達を鎮静させるための学園の機関、【風紀委員(キャリバー)】の委員長を務めている。
【リンゴ銃】と呼ばれる不思議な水鉄砲を武器に、【お姫さま】化して暴れる少女たちの鎮静に当たる。
寡黙に見えるが、案外に饒舌かつ毒舌。
というよりは、見たまま感じたままのことすべてを口にしてしまうらしく、遠慮がない。
『日常最速理論』という理論を提唱しており、その理論に基づいて彼女は行動している。
マルチタスクこそが生き甲斐で、自己鍛錬も欠かさない。
恥じらいがないため、天然でエロについて興味を示す。

「……常日頃、効率的に生きることを心掛けてるの」

●有須 祐二
物語の主人公。
学園二年生。
文武両道で学面に強く、運動神経も良い。
運動神経に関しては、軽く人間離れしているほどである。
昔付けられた【うそつき王子】という渾名のせいで人付き合いが苦手だった。
【お姫さま】に対抗できる【王子】の力を持っており、【お姫さま病】で苦しむ女の子を助けるため学園に転校してくる。

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