■ストーリー
勇者を育成することを目的とする「創聖(そうせい)学園」。
魔王を育成することを目的とする「造魔(ぞうま)学園」。
善と悪、光と闇。
こんな二つの学園が石を投げたら届く距離にあって、問題がおこらないわけがない。
小競り合いは日常茶飯事。
そして近年の少子化の影響により両学園は合併、「創聖造魔学園」として生まれ変わった。
だがそこはやはり水と油。
ひとつ屋根の下争いは激化し、極めつけに両学園長の不仲により、対立はより深いものとなっていた。
そんな学園に、幼い頃から父親に魔王になるべく、
無理やり英才教育を受けさせられてきた主人公が転入することに。
勇者と魔王。それぞれの威信を掛けた戦いが今始まる。
登場キャラクター
●小野瀬 真奈 (CV:桐谷華)
英雄部・勇者科の2年生。
正義感が強く、曲がったことが大嫌いな女の子。
勇者としての素質は極めて高く、創聖学園で一番のエリート的な存在として学生や教師からも絶大な信頼を得ている。
当然ながら悪や魔王といったものを敵視しており、とくに最大のライバルである霧江とは日常的に衝突を繰り返す。
魔王候補として編入してきた主人公をいきなり成敗しに来るが、事情を知った後は彼の能力を見込んで、逆に勇者になるよう勧めている。
●黒木 霧江 (CV:青山ゆかり)
暗黒騎士部・魔剣士科の2年生。
悪の方が楽そうだからという理由だけで造魔学園に入った、あまり物事を深く考えないクールな女の子。
やたらと正義を掲げる真奈をウザいと感じて、つい放つ余計な一言で戦場顔負けのケンカが勃発する光景は学園の風物詩になりつつある。
実力は造魔学園でトップと言われており、真奈と双璧をなす存在だが、自分から物事を仕掛けることは少なく滅多に本気を出すことはない。
魔王科に編入してきた主人公に興味をもち、魔王なら魔王らしく悪の道に進むべきだと勧めている。
●神威 みかる (CV:夏野こおり)
魔術部・賢者科の1年生。
主人公の義理の妹で、たいへん懐いている。
魔王候補の兄とは反対に将来の勇者として育てられ、学園でも別の科に属するが、そんなことはお構いないしによく遊びに来る。
争いごとが苦手な優しい性格ゆえに勇者と魔王の対立関係は気にしておらず、同じ学年で魔界魔道士科の響とは非常に仲がよい。
発動すると自分でも何が起こるか計り知れない、とてつもない事態を引き起こす特殊能力を秘めているらしい。
●加賀美 響 (CV:桜川未央)
ウィザード部・魔界魔道士科の一年生。
何を考えているか分かりにくいが、魔術のスキルでは真奈や霧江すらも敵わないほどの実力を有する。
本を読むのが好きで基本的な知識も高い。
その割には、あまり意味のなさそうな魔術を試すなどお茶目な一面も持ち合わせている。
実力が上手く発揮されればピンチのときには頼りになるかもしれない。
一人でいることが多いが、興味をもった主人公と徐々に接していくことになる。
その関係で、みかるとは唯一とも呼べる親友となった。
●大槻 果林 (CV:遠野そよぎ)
聖騎士部・戦士科の3年生。
基本はしっかりしているが、どこか抜けているところがある、ほんわかお姉さん。
その和みっぷりは何事が起きても動じることはない。
おっとりした外見とは裏腹に、金庫やロッカーを片手で軽々と持ち上げられるほどの怪力。
厳格な家庭に育ち、家族以外の男に裸を見られたら結婚するか殺すかの二択というとんでもない家訓が課せられている。
まさに主人公はアクシンデントからその対象に選ばれてしまい、回答を求める果林と先延ばしにして逃げる主人公の構図が毎日のように展開されていく。