■ストーリー
どこにでもあるような街でミッション系の学園に通う速水聡介。
妹や幼なじみたちに囲まれ平和な日々を送っていた。
そんなある夜、金髪の少女と出会ったことで聡介の運命は動き始める。
「こんばんは。いい……夜ね……途切れた時を再開するのに、ふさわしい夜だわ」
戸惑う聡介を前に、少女は微笑み闇に溶け込んでいった。
これは夢だったのではないかと思い始めた聡介の前に、少女は留学生として再び姿を現す。
「留学生のシルヴィア=ルナ=インフィニタスです。皆さん、よろしくお願いします」
面識はないはずなのに、少女はまるで聡介にとって特別な存在であるかのように振る舞う。
そして昼休み、事件は起こった。
なんと少女はみんなの見ている前で聡介の唇を奪ったのだ。
しかし激昂する周りをよそに、少女は直後いきなり卒倒してしまう。
「ソウスケの血、わたしには受け付けなかった。こんなこと、普通はありえない」
その後、彼女がヴァンパイアであること、そして聡介の血が彼女にとって特別であることを明かされる。
俄かには信じられず、簡単には受け入れられない話。
この時、聡介はまだ気づいていなかった。
自分が少女たちの苛烈な争奪戦の対象になってしまったことを――
登場キャラクター
●シルヴィア=ルナ=インフィニタス (CV:五行なずな)
海外からやってきた留学生。
整った美貌、流暢な日本語からたちまち周囲から注目を集める。
しかしその正体は現代に生きるヴァンパイア。
かつて過去に主人公と交わした血の契約のため、数百年の眠りから目覚めしもべと共に日本にやってきた。
高貴な吸血鬼の姫でプライドが高く、主人公のことで周りと衝突して冷静さを失ってしまうこともある。
自分との記憶を思い出さない主人公にもどかしさを感じ、無理やり主人公の唇を奪うことで物語は加速する。
「名前だけじゃないわ。ソウスケのことなら、大抵のことは知ってるのよ」
●水無瀬 紫 (CV:有栖川みや美)
主人公の幼馴染で、同じ学園に通う同級生。
街でも指折りの古い名家の一人娘で、いわゆるご令嬢。
病弱だった幼い頃、主人公に夜連れ出され一緒に遊んだ記憶を大切にしており、思い出は仄かな恋心となって今も彼女の中で息づいている。
ただし憧れに近い感情でアプローチなどはしたことがなく、平和に学園生活を送っている現状に満足している。
上品で飾らない丁寧な性格だが、浮世離れしている部分もある。
突然現れたシルヴィアに対しライバル心がある一方、 仲良くなりたいとも思っている。
「聡介くんは昔からとっても頼りになりますよ」
●速水 真衣 (CV:東かりん)
主人公の義理の妹で、同じ学園に通う一年生。
父親が不在がちなため、兄である主人公と二人暮らしをしている。
明るく元気で活発な性格をしているが、主人公に対してはそっけなく冷たい態度をとることが多い。
だが本当はもっと甘えたいという気持ちの裏返しで、なかなか素直になれなくて悩んでいる。
シルヴィアの登場に、主人公が取られてしまうのではないかと危機感を抱いている。
それをきっかけに自分を一人の女の子として見てもらうために、かなり大胆なアピールをするようになる。
「お兄ちゃんは、絶対渡さないから!」
●メリス (CV:青葉りんご)
シルヴィアの傍に仕えているメイドの女の子。
幼く見えるが、その正体は夢魔(サキュバス)。
小さな身体でテキパキと働き、主の命令にはとても忠実だが、それが過ぎるあまり、他者には傍若無人なふるまいをしてしまうこともある。
シルヴィアとの来日の際は、入国や転入などの手続きを一手にこなし、自身は同じ学園の1年生に編入する。
主人公に対しては、主の相手ということで並々ならぬ興味を抱く。
ちょっかいをかけたりして大きな騒動を巻き起こしてしまうことも。
まだメイドとして仕えてから日は浅いが、シルヴィアのことを姉のように尊敬している。
「コラー! お姉さまになにをしてやがりますか!」
●古都春 花音 (CV:桜川未央)
主人公と同じ学園の3年生。
祖母が学園の理事長をしているため、色んな方面に顔が利く。
主人公や真衣とは昔から家族ぐるみの親交があり、父親が留守がちな主人公たちをよく気遣っていた。
そのため主人公のことは弟のように思っている。
学生の人気はかなり高いが恋愛に対しては奥手で、今まで数々のアプローチをごめんなさいの一言で退けている。
実は街の組織“教会”の一員であり、主人公の知らない部分の事情を知っていたりと、秘密なところも多い。
「クス、モテまくりだね、聡介くん?」